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【分かった気になれる映画紹介】「名前のない女たち~うそつき女」を分かりやすく内容説明/簡潔まとめ ※ちょっとネタバレあり

公開日:2018年2月3
製作国:日本
監督:サトウトシキ
脚本:中村淳彦
ジャンル:ヒューマンドラマ
境遇/世界観:ルポライター_AV女優_貧困_アンダーグラウンド
面白かった度:★★★★★

 

 

名前のない女たち~うそつき女は、

 

 仕事がなくて仕方なくAV業界の記事を書いているルポライターと、親バレ彼氏公認でAV女優として働く女性と、彼らを取り巻く人々を描いた群像劇

です。

 

少し詳しく説明すると、

 志村篤はAV女優専門のルポライターをしていて、心の中で彼女たちを見下しながらも顔には出さず、取材を続けて本を出版しています。(本当はマトモな記事が書きたい)

彼には離婚した元妻と子供がいて、仕送りをしています。

母親は介護施設で元気をなくしていますが、仕事を言い訳に長いこと会いに行っていません。

 

前田葉菜子は奨学金返済のためにAV女優として働いています。

小さい頃の夢は女優になることで、夢が叶ったと無理やり前向きに捉えています。

葉菜子はAVの仕事を公認しているヒモ彼氏と同棲していて、料理などを積極的にしてくれる彼は一見優しく見えますが、仕事もしておらず本心ではどうだか分かりません。

 

ある日、志村は取材で葉菜子と知り合いますあろうことか金に困っていた志村は、葉菜子にお金を貸してほしいと頼みます。

葉菜子は丁度部屋に出た虫退治に困っていたところで、虫退治を条件にお金を貸します。

 

そして突然、高校を辞めてお金もない葉菜子の妹・明日香が葉菜子達の家に押しかけてきます。

葉菜子は明日香を家に入れてもてなしますが、明日香は葉菜子が寝ている隙にお金と保険証を盗んで姿を消します。

 

その後明日香はホストにハマって、葉菜子名義で作ったクレジットカードで借金を作ります。

その件で母親から菜々子に連絡があり、それがきっかけで絶縁状態だった二人は久しぶりの再開をします。

明日香の作った借金は葉菜子が貯金をはたいて返済します。母親との関係も、少し良くなります。

 

そして明日香は、貢いでいたホストに呼び出され、お互いに年を上に誤魔化していたことを打ち明け合い、年齢詐称が店にバレてホストとして働けなくなった彼と、彼の友人の家に行き、そこで生活します。

 

そこには元ホストの友達の男女数人が暮らしていて、そこは明日香にとってとても居心地がよく楽しい場所でした。

 そんな時間がいつか終わってしまうのが耐えられない明日香は、皆で屋上で花火を見ながらふざけ合っている中、笑顔で屋上から身を投げます。

 

 一方志村は離婚した元妻から、別の男と再婚することを告げられます。そして、「お母さんの元気がなかったから、会ってあげて」と言われます。

 

そして志村が母親のいる介護施設に行くと、そこには言葉も発しようとしない程衰弱した母親がいました。

志村は母親と部屋で2人きりになり、持ってきた果物を一緒に食べながら、たわいもない話をします。

そして母親が唐突にに「家に帰ろう。」と始めて言葉を発します。志村は複雑な表情で黙り込みます。

 

志村は仕事が徐々に認められ、まともな記事の取材をさせてもらえるようになります。しかし一緒に取材に向かった記者の女性から昔AV女優として働いていた過去を打ち明けられ、結局またAV女優の取材をしているような状態になります。

 

そして葉菜子は彼氏との交際は続いているものの、彼の気持ちが冷めてきているのをを感じます。

耐えきれずに公園で泣いている時に志村から雑誌掲載の知らせの電話があり、その電話で葉菜子は志村に「私、今とても幸せです。」と泣きながら伝えます。

 

 映画を簡単にまとめると、

 

つらい思いをして何かを犠牲にしてでも、手に入れたいものがある人たちの話

 

原作: